昭和で言う所の”アル中”の象徴的な症状。そのベタなそれが自分にも起き始める。
まずは時々手がこわばるような感じが現れた。薄々「酒のせいかも?」と思いつつ「リウマチか?」などと違う病気を調べたりしていた。
次に字を上手く書けなくなる現象が起きた。手がこわばり大きな震えのような感じで狙ったところにペンが行かずまともな字にならない。
自分でもおかしいと思いつつも体調のせいにしたり何とかその場を取り繕っていた。
ネット検索して”振戦”など、まだ違う病気を調べたりして自分を納得させていた。
最後に明らかに手が震え始める。あるパーティーでテーブルのビールグラスをまともに持てないのだ。
両手で何とか持っても震えでビールがこぼれるため急いで口を持っていき中身を減らした。
さすがに酒のせいだと認めざる得なかった。
だが呑めば症状が治まるため、ごまかしながらまだ酒を呑み続けていくのだった。

